プラネタリウム投影機

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光学式プラネタリウム投影機「MS-20AT」

1980年の開館にあわせて設置された本機は、当時国内最大級のプラネタリウムでした。直径20mのドームスクリーンに対応するプラネタリウム投影機として、コニカミノルタプラネタリウム(当時のミノルタカメラ)が初めて製造した機種で、本機はその1号機にあたります。MS-20ATは最終的に3台製造され、黒部市吉田科学館(富山県黒部市)と本機の2台が、現在も活躍しています。

当館のMS-20ATは1980年の設置後、1994年にオーバーホールを実施。1998年には制御系統の更新にあわせて、星空を描写するもとになる「恒星原板」(写真右下)を交換し、星空表現が向上しました。
そして2016年に、大規模なオーバーホールを実施。惑星投影機の複雑な運動機構までも分解し、投影機全体をリフレッシュしました。また制御系を完全電子制御化したことで、一部の星に瞬き機能が備わるなど、演出能力が向上しました。さらにランプをLED化したことで、より正確な色再現と高照度化を実現。恒星原板もこれに最適化したものに刷新し、最新機種に勝るとも劣らない美しい星空を再現できるようになりました。

定評あるMS-20ATの星像にさらに磨きがかかり、華やかでありながら心落ち着く、何度見ても飽きない星空が映し出されます。

主な仕様

型式 MS-20AT(コニカミノルタプラネタリウム)
設置年 1980年
恒星数 約1万6千個
天の川描画星数 約38万個
ブライトスター投影機 20個
その他の付属投影機 超新星、方位、座標線(赤道・赤道グリッド・黄道・子午線・方位角) 他

デジタルプラネタリウム「MEDIA GLOBE Σ(シグマ)」

光学式プラネタリウムは、地球上のあらゆる場所から見る星空を再現できますが、地球からはるか遠く離れた場所で見る星空を映し出すことはできません。でもデジタルプラネタリウムなら、まるで宇宙旅行するかのように、宇宙のあらゆる場所に行くことができるのです。

デジタルプラネタリウムは、最新の天文学と情報技術によって実現した宇宙シミュレーターです。天文学に基づく正確な宇宙の姿がコンピューターによって立体的に再現され、その中を自由に航行することができます。それはまるで、ガラス張りの宇宙船で飛び回っているかのような体験。私たちは宇宙のどこに住んでいて、どんな仲間が存在するのか。私たちが「地球人」であることを、きっと実感できるはずです。

主な仕様

型式 MEDIA GLOBE Σ 4KTE (コニカミノルタプラネタリウム)
設置年 2016年
シミュレーション範囲 西暦紀元前100万年~紀元100万年
内臓データセット 全宇宙の三次元地図データ,GIS(地球・月・火星)
恒星数 11万個以上
その他の機能 星座絵・各種座標線・ポインター等表示,各種大気現象,マルチメディア再生 他

統合制御システム

光学式プラネタリウムとデジタルプラネタリウムは、それぞれ単独でも動作しますが、これらに音響システムや特殊投影機などを加え、一元的に動作させる仕組みが統合制御システムです。これによって、いくつもの機器を複雑に制御した見ごたえのある演出ができるようになり、あらかじめプログラム化された自動運転の番組はもちろん、手動操作の生解説投影においても多くの機器を駆使した投影を行うことができるのです。

その他の機器

AMATERAS Dome Player(ORIHALCON Technologies)
流星投影機3台・大火球投影機2台・太陽投影機・人工衛星投影機・各種スライド投影機
DigitalSky2offline (Sky-Skan)

全天プロジェクター: DLA-SH7NL(JVC)×2台 専用投影レンズ
音響設備: 6.1chサラウンド・補聴用ヘッドホン5台
ドームスクリーン径: 20m
座席数: 253席